糖尿病新薬「SGLT2阻害薬」使用の注意を喚起した脱水による死亡例 - 見逃すと危ない病気のサイン 〜早死しないための新常識

診断結果で手遅れになる前に読むブログ

「見逃すと危ない病気のサイン」へアクセスいただき、ありがとうございます。これで、長生きする第一歩を踏み出すことができたはず。生命や身体障害に関わるさまざまな病気の最新情報や健康法を紹介していきます。ぜひブックマークして、健康な毎日をお過ごしください!!

糖尿病新薬「SGLT2阻害薬」使用の注意を喚起した脱水による死亡例

糖尿病患者に治療の選択肢が増え朗報となった糖尿病新薬「SGLT2阻害薬」。今春から相次ぎ発売されている糖尿病の新薬「SGLT2阻害薬」を使用した患者2人が死亡していたことが、各社の市販直後調査でわかった。改めて糖尿病新薬「SGLT2阻害薬」について、復習してみたい。


糖尿病の新薬「SGLT2阻害薬」を使用した患者2人が死亡していたことが、各社の市販直後調査でわかった。
2人は利尿薬を併用していたとの報告があり、専門医は慎重な服用を呼びかけている。

SGLT2阻害薬は、腎臓で糖の再吸収を抑え、糖分を尿中に排出させる。体重の減少効果も期待でき注目されているが、尿が増え、脱水を起こす場合がある。

死亡したのは60歳代と50歳代の男性。サノフィと興和が製造販売を手がける「アプルウェイ/デベルザ」と、アストラゼネカなどが販売する「フォシーガ」をそれぞれ服用していた。2人は体外に水分を排出する利尿薬を併用するなどし、脱水を起こしたとされる。

*読売新聞 10月11日(土)14時53分配信より


糖尿病は、尿に糖が出る病気。糖尿病の治療の基本は、食事や運動療法、薬で尿糖が出ないように努めることだ。

糖尿病新薬である「SGLT2阻害薬」は、“尿からブドウ糖をどんどん出して血糖値を下げる”という真逆の発想にあるもので、血糖値を一定に保つ働きをする腎臓に作用する。
腎臓はブドウ糖を作る(糖新生)ことと原尿への排出と再吸収によって、血糖値を一定に保つ働きをする。糖新生は肝臓でも行われるが、糖尿病患者は高血糖であっても糖新生が行われることで更なる高血糖を招くことになる。

糖尿病新薬「SGLT2阻害薬」は、腎臓の役割である原尿からのブドウ糖の再吸収を減らすことが狙いとされる。“SGLT2”は腎臓の近位尿細管の始まりのところにあり、糸球体が漉し出した原尿に含まれるブドウ糖の多くを再吸収するもので、「SGLT2阻害薬」は文字どおりSGLT2によるブドウ糖の再吸収を阻害し尿からの排泄を高めるものだ。


「SGLT2阻害薬」が抱える6つのリスクとは?


「SGLT2阻害薬」は、尿糖は増えながらも血糖が下がることで、高血糖のためにインスリン分泌が低下している患者には、インスリン分泌能の回復が期待される。

ただし当初から「SGLT2阻害薬」の服用には注意が必要とされていた。

整理すると、次のような点である。

・尿路感染・性器感染症
尿道は本来糖分が通過するところではないため、糖分を餌とする雑菌が繁殖しやすくなる。
・低血糖
尿中に糖分が排泄されてしまうので、低血糖のリスクがある。
・栄養状態の悪化で痩せ型(るいそう)患者における状態の悪化
体重減少が起こり、肥満患者には有益であっても、標準体重や痩せ型の患者には体重減少が副作用となる。
・血中ケトン体の上昇
尿中に糖分が排泄される分、体内の脂肪がエネルギー源として使われ血中ケトン体の上昇を招し、糖尿病の管理状態不良を示す尿中ケトン体が陽性になることがある。
・腎臓への影響
腎機能が低下している患者が服用しても効果が薄いとも言われている。
・体液量が減少する
糖分が再吸収されないことで「浸透圧利尿作用」が働き尿量が増加する。そのため、頻尿、多尿が起こり、口渇、脱水、便秘になりやすくなる。

今回起きた死亡例では、利尿薬を併用したことで脱水を招いた。

「SGLT2阻害薬」は、単独で使えば尿糖がたくさん出て、必要なブドウ糖を取り入れるための食事もいつもどおり摂取すればいい。しかも体重の減少効果も…と、一石で二鳥にも三鳥にもなるようなものだが、まだまだ「SGLT2阻害薬」の使用には慎重さが必要ということだろう。



ここは記事下のフリースペースです
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。